1995年1月、ミノルタから期間限定として発売された、輪島塗りの一眼レフカメラだそうです。
このカメラをプロデュースした人に偶然出会い、現物を見せてもらうことができました。
銘は「ミノルタ α-707s・i japan」。名機といわれた「α7000」誕生10周年と、世界4代カメラ受賞記念として、コミカミノルタと、輪島塗りの老舗「高洲堂」さんのコラボだったそうです。生産台数は850台余りとのこと。そのほとんどが渡欧したそうです。残りは日本の写真店の店主さんが買ったとのこと。当時の定価は27万円だったそうです。開発にあたり、プラスチックの小さな部品に漆を乗せるために苦労したとか、漆に慣れないミノルタの研究員が、試作品で撮影した際、目のまわりが漆にかぶれたとか、「プロジェクトX」並みのエピソードを、たくさん聞かせていただきました。
最近の輪島塗の話題は「びとんno小箱」とか。
何かを創るときに必要なのは、まずは「情熱」。そんなことを大変実感いたしました。